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大都市の摩天楼から伸びる高い高い塔の上。
眼下に見えるのは真っ暗な視界に浮かび上がるおびただしい数の蛍光の光。
高層ビルの形を彩り、血管のように街の中を縫い、距離が離れるにつれてぼんやりとしたにじみなる。
そのさらに上へと伸びる電波塔の非常階段の手すりにもたれて、目の前に広がる景色を何とはなしに眺めていた。
うごめき、またたく光、光、光・・・。

その夜は小雨だった。













目が覚める。
ぼんやりと一面の空が見えた。自分の部屋の見慣れた天井ではなかった。あれから帰らなかったのだろうか。
雨粒が眼球を叩く。今日も小雨のようだ。
体をゆっくり起こしたが、冷え切っていた関節が軋んだ。

おかしい。
視界を遮る物が何もない。
遥か彼方に伸びる真っ直ぐな地平線が見える。
正確には、そこで地平線と水平線が重なって一つの線になっている。
ここはどこだ。
自分は海原の真っ只中にいた。
確か自分がいたであろう建物のコンクリートのすぐ真下まで、海が迫っていた。
水の際まで近づいて、水面を覗いてみる。
ゆっくりとした風に吹かれて、さざなみが立つその下-----。

「・・・マジかよ」


暗くてはっきりとは見て取れなかったが、
自分の立っている足元から電波塔は続いていて、その足元のほうに深い底からそびえたつ様に並ぶ高層ビルや、さらにその周辺に辛うじて幹線道路らしきものも見えた。
信号機、電線、そしてなぎ倒されたように散らばっている大量の自動車・・・。
たった先日まで見下ろしていた大都市の風景に重く鈍い水量が覆いかぶさって、全ての色と音を青一色に染め上げた世界が、そこにあった。

そのあまりの深さに吸い込まれそうになって、数歩後ろへよろめいた。
「・・・」
深呼吸をする。
吸い込んだ空気に海の匂いはしなかった。
改めて周囲を見回してみたが、ひたすらにどこまでも海面が続いているだけで、この場所以外に水面から顔を出している物は何もなかった。
空は薄暗い。けれど、湿気た雲の層の上に太陽を感じる。肌に温かみがあった。
どこからともなく、きっと遠くこの海の果てから吹いてくるのであろう風が、やさしく、しかしその膨大な質量を感じさせる重みをもって自分の体を押してくる。


自然とそっちを向いていた。
何か見えた訳じゃない。ただ、この風がやってくるどこか見えない遠い場所----
指の間をすり抜けていく風。
耳の内側をくすぐる風。
背中にそっと触れて去っていく風。





これからどうするだとか、どうやって移動するだとか、どこへ行くかだとか、
その時頭の中を廻っていた問題は沢山あったけれど、でも、
全然、
悪い気分じゃなかった。















雨が降り続けたら、ありえないだろうけどもしかしたら一晩で街がというか世界が水没したりな事が
あってもいいんでないかとおもって。
もっと現実的に言えば洪水になったりするのか

大勢の誰かに囲まれるより、一対一になったほうが自分のことも相手のこともよく分かる。
っていうのと、俗世間から逸脱したいな・・っていうのと、
どこにいるのか分からないけど探してる誰かに会いたいなっていうのと、
あの世にいきたいなっていうのが合体して、↑になった
日々自分を取り巻く膨大な情報の中から自分の求めるかすかな軌跡を探り出して、それを自分の肌で感じたいっていう欲望があどくんあるのかもね

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( 2010.05.01 ) ( ネタ ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )

We are the Best Friends Forever !


( 2010.04.21 ) ( ネタ ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
いきなり始まるネタry

彼の黒くて、濡れた様な艶のあるまぶたがゆっくり動く。
「おはよう」
ソファの心地よいシートの上でうずくまっている上へ声を投げかける。
彼はそれでとりあえず頭を持ち上げたようだけれど、
いつでも鋭い翡翠の瞳はまだ幾分眠たそうに、ゆらゆらとしてしっかりこちらを向いてくれていない気がする。
とりあえず、左手に持っていたダージリンのカップを目の前へ差し出す。

「はい。」
「・・・ん、・・何だ・?」
「彼女がさっき淹れてくれた。ずいぶん遅めのブランチになったな。」
「今、何時・・」
「11を回ったところ。」
「・・・・・・・・あんたが作ったのか?」

まだ半分目が覚めていないのだろう少し外れた質問に、オレは呆れた顔をしてみせた。

「オレがまともな料理なんて出来るわけないだろ。」



会話している内にも、キッチンの方から金属が触れ合う音や、熱した鉄で水が跳ねる音が軽快に聞こえてくる。

先日から天気は雨とまではいかなかったが、日中太陽を雲に遮られて、今日も春先ながら肌寒い。
素足がフローリングには冷たかったので足がむずむずしてくる。
と、彼女に名指しで呼ばれ、それに軽く返事をした。

「それ飲んで体が温まったら、おいでよ。」

言葉と言葉の間は長い。
まるで、目と目で話しているような感覚になる。

「ああ。」

彼からはそう一言返事が帰ってきたけれど、その間に見えない会話を随分とした。
それでオレは少し満足したので、彼女を手伝いにダイニングへ足を向けた。










( 2010.04.19 ) ( ネタ ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )

上を見上げてみて。
星がたくさん見えるでしょう。


一体どれほどの数があるのか分からないくらいの光が、

あなたを中心にして、
見渡せる限りの遠い地平線の果てまで、黒い紙にこぼした砂のように、
瞬く星の光。












( 2010.03.24 ) ( ネタ ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )






ネタ
・Death Penalty <死刑>
・資料室でひとり、もくもくと作業する。壁一面の棚にファイリングされてしまわれているレントゲンやカルテなどの資料のなかから目的の物だけを探し出していく。「あ、あった。」引き出しいっぱいに押し込まれていたA3のファイルをひっぱり出した。ナンバリングと名前を確認して、ざっと中を見るとかなりの厚みがある。「こんなに撮ってたんだだっけ・・・。」黒く硬い用紙に焼きついた骨格の陰影、同じものが何枚もあれば、バラバラに違う場所を撮ったものまで、パラパラとめくってみた。継続管理から外された対象のデータは今まで記録されていた紙媒体からすべてPC上のデータベースへ写され、不必要となったそれらは処分する取り決めだった。以後はただ参照されるだけの過去症例となるわけだ。
5,60枚あるレントゲンの後ろは細かい日付のカルテや処方箋や、事務処理で使った書類が乱雑に挟まっている。
それらも一枚一枚めくって、目を通した。
「捨てるのだろうかね・・・・。」

死者の 最期を 送り  とどけるのは 医者で ある。
死亡フラグビンビンすぎるおれの脳内


( 2010.03.03 ) ( ネタ ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
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